第20章 So Cute!【相澤消太の場合】
推薦入学者の紙が3枚渡されたのは、3月の中旬のこと
案の定、エンデヴァーの息子は噂通りに推薦入試を突破して、俺の担当生徒となった。
もう1枚は八百万…、ひゃく?いや、もも、か。
個性を見れば、半冷半燃に創造…。推薦入学特有の超強個性…。
もう1枚渡された紙をめくって、俺は校長を見た。
「推薦入学者は例年1クラス2人のはずですが?」
「その子は例外だよ。」
その少女、右上の小さな枠に貼られた写真を見つめるが、なんてことは無いただの中学生。
「こいつは、推薦入試受けてましたか?」
「受けていたよ」
頭の中で入試時の映像を思い返すが、ダメだ、全く記憶にない。
現地に居なかったせいだろうかと首を捻る。