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【ONE PIECE】歳上の人

第1章 渦中の熾天使


「ちょっと、なんでよもうっ」


街中を人相の悪い男達に追い回されながら、不満を呟く。


シャンパン色の髪を風になびかせながら、後ろに迫る男達から逃げる。


「私は静かに過ごしたいだけなのに〜」


私はこう見えも賞金首だ。


何年も、世界政府から逃げている。


ひっそりと穏やかに暮らしたいだけなのに、なんでこうなったの!?


街中ということもあり、下手に暴れられない。


関係ない人を巻き込みたくはない。

























「おーい、お前ら!

絶対に問題起こすんじゃないよぃ」


「「「分かってる」」」


「特にエース!

気をつけろよぃ」


「ほーい」


上陸早々、モビーディック号から飛び降りる男達。


久しぶりの島にテンションが上がっているのだろう。


……色々な意味で。


あれだけ念を押したんだ、大丈夫だろうとタカをくくっていた。



ドカーンッッ。


船を軽く揺らすような、大きな爆発音。


「なんでだよぃ、言った筈だねぃ…」


爆発音の原因を白ひげ海賊団だと思ったマルコは、深く溜め息を吐いた。


「親父!

ちょっと様子を見て来るねぃ」


「あぁ、頼んだぞマルコ。

やっぱうちの息子達だなぁ、グララララ」


船の縁に手を掛けると、音なくスッと着地した。


そこから静かに、だが早く爆発音のしたところへと走る。


また、エースかもねぃ…。


世話の焼けるクルーを思い浮かべる。


あいつは何かとトラブルを持って来るからねぃ、次から船番でもさせるか。
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