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おかえり〜I'm home〜(R18)

第8章 summer memory③





国見くんからその話を聞いて、私はふつふつと思いが湧き上がるのを感じた。

「関わる資格が無いって・・・なに?」

自分が関わらないでほしいって言ったじゃない。
勝手に壁作って、酷いことして突き放したつもりかもしれないけど、

そんな風に私のこと思ってたら・・・

踏み込んでいいわけないのに、
それでも触れたいって、思っちゃうじゃない・・・!


「馬鹿、ほんと及川さんって・・・馬鹿・・・」

馬鹿すぎて笑えちゃう。
笑えるくらい、彼を想っている自分自身にも・・・。

あぁ、ほんと、好きだなぁ、及川さんのこと。



「国見くん」


私は滲む涙を拭って口を開いた。


「私、がんばる」




触れたい・・・触れたい・・・

あなたがどれだけ私を遠ざけても、心の中を覗かせてほしい。
その哀しみがどんなものかはまだわからないけれど、

私に何が出来るかなんて、一つしかない。

あなたのこと、抱きしめたい。
この気持ちがただ私を突き動かすの。




「岩泉さんの連絡先・・・教えてくれる・・・?」




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