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おかえり〜I'm home〜(R18)

第35章 a LOVELY TONE





「俺にとってりおのいない未来に、意味は無いんだよ。

誰よりも幸せにするから・・・りお。

俺と一緒になろう・・・」


迷いなく、躊躇いなく紡がれる言葉が優しくて愛しい・・・

自分の誰よりも大切な人からの言葉に・・・
私の心は、とっくに決まっていた・・・ーーー



「はいっ・・・!」


私、あなたと生きてく。
これから先、何があっても・・・

この手を、想いを離したりしないよ・・・


「大好き・・・及川さ、・・・」

「ぶーっ」

ピタリと指を唇に押し当てられる。

「"及川さん"っじゃないでしょ・・・?」

「あっ・・・」

そうか、これからは・・・

"及川"は、私の苗字になるんだ・・・


「と・・・おる、さん・・・?」


初めて呼ぶ、あなたの名前。
甘酸っぱくて、くすぐったくて・・・

何度も呼びたくなる。


「徹さん・・・」

「なに・・・・?」

「ふふ・・・」

照れくさくて・・・
でもずっとずっと、愛しく感じる。


「徹さん・・・」

「徹でいいよ、俺の可愛いお嫁さん?」

「およ・・・っ!?」

急なフレーズにどよめく。
可笑しそうに、及川さんは鼻にキスをする。
それから私たちはぴったりと体を密着させて抱き合う。


「あ〜、幸せ」

「ふふ、徹っ」

「呼び過ぎだし」

「いいじゃない、呼んでいいんでしょ?」


これから、私たちはずっと一緒だ。

この先・・・
何があっても私はあなたを想って、
あなたを守って生きていきたい。

大切にさせてね・・・大好きな人。

そして、叶うなら・・・

ずっとずっと・・・、温かな愛の溢れるあの家で、
夢に向かうあなたのことを支えていきたい。


「徹・・・」

「ん、なに・・・?」


あなたが帰ってくるたびに、
あなたが心から満たされる言葉を贈りたい。


「あなたを、愛してる」


"おかえり"を・・・
愛をいつまでもあなたに・・・


「俺も・・・気持ちが溢れすぎて在り来りな言葉しか言えないけど・・・」


ずっとあなたと生きていきたい・・・


「愛してる。この先、二人で幸せを作っていこう」


あなたと辿り着く幸せは・・・
きっとたくさんの愛で溢れているからーーー・・・





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