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おかえり〜I'm home〜(R18)

第34章 Lovers memory③





「お、及川さんのえっちが上手すぎるんです・・・っ」

「・・・・・・・・・」


顔を離すと、国見くんは何ともいつも以上に無表情で私を見つめた。

「・・・・・・あ、あのぉ・・・」

バシッ!

「痛い!」

国見くんは私の額にメニューを押し付けてきた。
あぁ、そうなっちゃいますよね。案の定な反応だった。


「ほんっと、くだらない」

聞いて損したと言わんばかりに、はぁーっと長いため息をつく国見くん。そんな彼の裾を私は縋るように掴んだ。

「違うの違うのっ!最後まで聞いてください〜っ!」

国見くんは珍しく心底面倒くさそうに私を向いた。

「及川さんの夜のテクニックとか全然興味ないんだけど」

「ほ、本題はそこじゃなくて、ね?」

なに?と視線で促される。

「その・・・・・・男の人って、そういう行為を女の人が優勢に進めていくのってどう思うのかな!?」

「え・・・?」


ひぇー、言ってしまった!
でも、これは同性に聞いてもわかんないから、こんな事を聞けるのは国見くんしかいなくて、彼に思い切って相談してみた。

「わ、私は結構、及川さんのペースでされるがままになってて・・・それだといつか飽きられちゃうかもしれないって思ってて・・・。で、考えた結果・・・私から攻めて見るのはどうかなって・・・」

何とも恥ずかしい話をしてるけど、国見くんは終始表情を変えずに聞いてくれた。

「つまり、マグロ状態のままだと及川さんに飽きられるから、たまには自分から攻めてみようってことでOK?」

「マグ・・・!?・・・そ、そうですね、はい」

ド直球な言葉に否定はできない。
国見くんは口元に手を当てて言葉を選んでる。

「確かに・・・いくら可愛い恋人でもセックス中、完全受け身って刺激がないかもね」

く、国見くんの口からそんなワードが出てくるのって新鮮・・・と言うより複雑。
いやいや、彼もちゃんとしか成人男性だからね、当たり前か。

「いいと思うよ。まぁ、北村さんがそんなテクニックあるのかは知らないけど・・・」

「ま、全く無いんですよね、それが・・・」

「じゃあ、試してみる?俺で」

「へ!?」


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