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おかえり〜I'm home〜(R18)

第32章 Lovers memory①





「あなたに出会えて、変わったみたい。また、人を愛せるようになったんだもの・・・」

「私に・・・?いえ、私は何もしてません・・・ただずっと隣にいて、片想いしてただけです」

本当にそう。私自身は何も・・・
そう思っていると、叔母さんの手が、私の両頬を包んだ。

「そうしてくれたから・・・徹は自分を取り戻したんだと思う。りおちゃんが、弱った徹もひっくるめて・・・好きになってくれたから・・・徹はそんな自分を受け入れて・・・前を向けたんだと思う」

「叔母さん・・・」

じんわりと叔母さんの手の温もりが伝わる。


「りおちゃん、徹を愛してくれて本当にありがとう・・・」

涙がこみ上げてきそうになる。
それを必死に堪え、でも私は・・・こくんと頷くことしか出来なかった。

そんな風に叔母さんが思ってくれていたなんて知らなくて・・・、大好きな人から言われるありがとうは、こんなに嬉しいものなのかって思った。

「意地っ張りな子だけど、りおちゃんのこと、本当に大切にしたいって思ってるから・・・仲良くしてあげてね」

「っ・・・はいっ」


昼下がりの庭で、私たちは女同士の約束を交わした・・・



「あ、でも、ちゃんと避妊はするのよ?授かり婚もいいけど、りおちゃんのママはひっくり返っちゃうかもしれないしね!」

「お、叔母さん・・・っ!」

「もし良かったら買ってきてあげ「大丈夫です!!」







ーーー・・・


「なーんだ、母さんには隠し事はできないってわけね・・・」

「当たり前じゃない。もう、どれだけ長い事あんたの母さんやってると思ってるの」

「そうだねぇ〜、まぁこれからもりおと仲良くやってよ」

「任しときなさい。徹こそ、あんまりりおちゃんのこと困らせちゃダメよ」

「ハイハイ。苛めても母さんにはバレバレなんだしね〜」

「そうよ。あなた達の変化なんてお見通しなんだからっ」


・・・と、言ってはみるものの・・・
息子の部屋に掃除に入った時に、布団から居候している姪っ子の下着が出てきたから、二人が恋人だと確信したなんて事実・・・
口が裂けても言えない叔母だった・・・ーーー




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