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おかえり〜I'm home〜(R18)

第15章 Autumn memory①





《Autumn memory①》


りおside



ーーー・・・


東北は夏を過ぎると結構早く涼しくなった。
東京ではまだまだ半袖、七分袖でも居られるけれど宮城ではカーディガンを持っとかないと冷える日だってある・・・
こういう所で、東京との違いを感じたとある日曜日、
私と及川さんはとある場所へと遊びに来ていた・・・


「これ甘ーい!小粒で食べやすいし!」

天気は曇り空だけれど、私の心は晴天!なぜならここは・・・

「みかんパーク最高ー!」

全国各地の有名なブランドみかんをビニールハウスの中で丁寧に育て、それを食べることの出来る日本で唯一のみかんパークに来ているから!

ここ、ずっと行きたかったんだよね。
ビニールハウスが沢山あって、愛媛みかん、いよかん、早生みかん・・・その他にも色んな種類のみかんを食べることが出来る。(勿論フィクションなのでいつかそんな夢の国ができたらいいなって作者は思ってるよ!)

そんな夢のような場所だから、やっぱり人気スポットだし入場するまでにも行列ができる。

「朝早くに及川さんに車出してもらったかいがあったなぁ」

「ほんとだよ。朝早いって聞いてたけど、まさか4時半に叩き起されるとは思わなかったし」

私の隣で及川さんはくぁーっと欠伸をした。

「だって家からだとちょっと遠いし、ぜーったいに食べてみたかったんだもん!」

「ほーんと、朝起こされた時は、何の修行かと思ったけどね。まぁいいんじゃん?夢が叶って」

「うん、ありがとう。はい、御礼ねっ」

と、綺麗に剥いたみかんを及川さんに渡した。

「みかんパークでみかん御礼に貰ってもねぇ・・・」

まぁーたぶつぶつ言ってる。
あ、でもパクって食べた。ペロって食べた。
美味しいんだ。全く、行動は素直なんだから。

もうこれでいくつの、何種類のみかんを食べてるかなぁ。お腹も心もほっこりです。



「ぎゃっ、これ酸っぱ!りおパス!」

あるみかんの木から採ったそれを食べた途端、及川さんの顔が歪んだ。そうしてまだ1粒しか食べてないそのみかんを私に寄越してきた。

「ちょっとー、私もそれ食べたよさっき!酸っぱいから気をつけてって言ったのに〜」

でも、採ったものだし食べなくちゃみかんに悪いよね?
私はできるだけ酸っぱさを感じないように無で食べようとした。


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