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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第2章 急展開



あっという間に月日は流れ、気がつけば夏の訪れを感じる今日この頃。

季節なんて関係なく、ナツは今日も相変わらずパシられる。

嫌がらせも徐々にエスカレートしてきて、今ではパターンFまでバリエーションは広がった。

途中までは攻略法を模索していたのだが、こうきりがないといい加減やる気も失せる。

(ワンパターンとか思って悪かったよ。お前ら頑張りすぎだ。)

なぜバックレもせずに頑張っているんだろう。

ラミアの存在も大きいとは思う。
でももしかすると、私はこの嫌がらせに対抗心でも燃やしているのだろうか。
ここで辞めたら負けだと。

考えに考えた結果行き着いたまさかの己のドM説。
そんな自分に若干引きつつも、ナツは今日も半笑いで雑務を頑張っていた。

最早受付から雑用係にジョブチェンジしている気がする。
受付と雑用の給料はどっちが高いんだろう。
どうせ給与明細の支給額は今月も変わらなそうだ。








「トラファルガー先生の例の婚約話、中々流れないわよね」

ナツが書類の整理をしていると、毎度のことながら院長の噂話が耳に入ってくる。

「祖父の権力でも振りかざせば院長を手に入れられるとでも思ってるのかしら」

「思い上がりもいいところだわ。院長先生の日本政府や他国への影響力を知らないのかしら」

今日は院長の話に交ざって、この病院の権力の話題が上がってきた。

なんでもTrafalgar医院のバックには、日本で最もヤバイと噂されているドンキホーテファミリーが付いているらしい。

ファミリーってなんだろうマフィアか?

ただでさえヤバイ病院のバックに、更にヤバイものがついているらしいこの事実。
ヤバイ×ヤバイ=つまり予測不能だ。

父よ、なぜ大事な娘をそんな所に放り込んだ。
最早可愛い娘を旅に出すレベルではない。

北○鮮だと思って投げ入れてみたら、そこはもの〇け姫の世界でしたレベルだ。

喜び組だと思ってたのは猪の皮を被った人間でも猪でもないモノで
総書記だと思っていたお方は、その首の価値無限大のシ○神様だ。

神の手だし大人気だし、絶対普通じゃない人だし。
大体合ってる筈。



ナツは度を越えた現実逃避のせいで思考がおかしな方向へ向いている自覚すら消えかけた状態で、目の前の書類を片付けていた。

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