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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



吹き飛ばされた銃が、地面に叩き付けられる音が鳴り響く。
ドフラミンゴは、自身の銃を掠めた弾道の方へと視線を向けた。

そこには、ライフルを構えているナツの姿。


「あ、どうもいきなりすみません」









あの後ナツは、やはりコラソンが心配で建物内へと戻っていた。

複雑な構造の建物に迷いながらも、人の密集する気配を辿って進んだ先で
コラソン達がいるホールの2階へと辿り着く。

2階と言っても、狭い通路が通っているだけのその場は
ホールの1階部分の様子がよく見渡せた。

途中出くわした追っ手の男を呆気なく倒し仕入れたライフルを手に、機会を狙って構えていたのだが
次から次へと変わるその状況には、どうしたものかと頭を悩ませていた。

そうこうしているうちに、銃を構え合い対等するコラソンとドフラミンゴ。
尋常じゃない程に慌てたローの様子では、やはりコラソンは見た目通り
人を、実の兄を撃てるような人物ではないのだろう。

発砲すれば、こちらの居場所はバレてしまう。
でも
今以上に自分の援護が必要なタイミングはないだろうと、取り合えずドフラミンゴの銃を撃ってしまった。




武術に加え、銃の腕前もあるナツにとっては、そう離れていないこの距離からの射撃など簡単なことだった。


射撃場でしか撃ったことなかったけど、上手く行って良かったー。


ラインブロックを解除してからというものの、相変わらず鬱陶しい父であったが
射撃を教えてくれた事に関しては感謝してやってもいいだろう。

当たり前かとは思うのだが、案の定日本きってのマフィアのボスはこちらを睨み付けている。

つい、謝ってしまったものの
こっからどうしたら良いんだろうか。



そんなナツの行動を、一同は驚いたような表情で見ていた。

ナツは梯子を使って2階から降りると、呆気に取られている周囲の人間をよそに
コラソンを背に庇うようにしてドフラミンゴに立ちはだかった。

ナツの持つライフルの銃口は、その間もずっとドフラミンゴを捕らえている。
その様子を、ローは驚愕の表情で見ていた。


因みに、ではあるが。
ナツもローが乱入してきた事には驚いていた。

何でお前ががここにいるんだと、二人は内心そう思いながら
目の前の敵を睨み付けていた。

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