Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第1章 出会い
その日の夕方
ナツは昼ご飯を食べれなかった腹いせにと
定時と共に猛ダッシュで職場を後にしていつもの店に来ていた。
今日はまだ時間も早いせいか、待ち時間もなくカウンター席に通された。
いつものメニューを店員に注文すると
12時間ぶりの食事を待ち望み過ぎて轟音を鳴らそうとする胃袋を誤魔化す為に携帯をいじる。
数分経った頃、隣の席に他の客が通された。
結構シュールなオンライン対戦の携帯ゲームに夢中だったナツは
席に座る際、すぐ横を通ったお隣さんの身長の高さに思わず視線を奪われる。
少し高めのカウンターのスツールも、身長に比例して長い彼の脚にとっては寧ろ高さは適正らしい。
腰掛けるなり帽子を取って脚を組むお隣の彼は、凄く絵になると言うか
とても格好良いと思った。
(まじかよ…)
仕事中に荒みまくった心をせめて癒そうとお隣のイケメン鑑賞を楽しんでいると、
その彼の顔はどこか見覚えがあって
なんなら見た場所も、彼と私の席の位置すらその時の状況と酷似している事に気付く。
いつかのアメリカナイズいちゃつきカップル(男の方)じゃねぇか。
今日は相手の女の人の方は居ないようだったけど、気付いてしまったせいでなんとなく気まずい空気が辺りに充満してる気がした。