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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



「…っ」

冷たくて硬い感触を感じて目を覚ますと、周囲を囲む鉄格子がなんとか目に入る。

辺りを見渡しても薄暗くて何も見えない。
しかしそこは檻の中のようだった。

起き上がろうとするものの、手足を縛られていてそれも叶わない。


「お、目が覚めたのか?」


ナツがどうしようかと考えを巡らせていると、向かい側の檻の中から男の人の声が聞こえた。

目を凝らしてみると
金髪の男の人がその中で同じく手足を拘束された状態で、壁に寄り掛かっていた。


「ここは、どこですか?」


ナツも何とか身体を起こし、同じように壁に寄り掛かる。


「ここはドフラミンゴが管理している地下牢だ」


その言葉に、ナツは驚き目を見張った。


気絶する前に誰かから恨みを買ったとか言われた気がするが、まさかのドフラミンゴから……?

いや待て、恨みも何も面識とかないぞ。
100歩譲って相手が看護師達なら分かるが…


「君はどうして捕まっんだ?」

「いや、それが私も分からなくて」

「分からなくて捕まった?それは不憫だな」


確かに。
私超不憫だわー。



でも、こちらに思い当たる節がなかろうと、現にこうして捕まっているのであれば
ドフラミンゴにとって私は何かしらの理由で目障りなんだろう。

ここで殺されるのか?
いや臓器提供?
海外に売り飛ばされる説もあるかもしれない……

だめだ。
考えれば考えるほど死亡フラグがチラつく。


「そういえば、あなたはどうして捕まってるんですか?」


目の前の男からは、人の恨みを買いそうな雰囲気など欠片も見あたらない。寧ろ穏やかな雰囲気だ。


「いやー……。ついうっかりドフィの秘文書を燃やしてしまって」


靴下別々の履いてきちゃった!的なうっかり話でもするように話す彼。
ドフィというのがドフラミンゴの呼び方だと分かると、そら捕まるわと内心唖然とした。

ついうっかりでマフィアのボスが持つ大事な秘文書を燃やせるのか。
そしてこの危機感のなさ。

どんだけ強靭な精神をもってやがる。


ナツはへらへらと笑うドジっ子に半分呆れながらため息を吐いた。



とりあえず、これ以上ここで考えていても仕方ない。
行動を起こすか。


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