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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



ナツが看護師長となり一か月が過ぎた。

慌ただしく過ぎていく日々は本当にあっという間で、もう10月に入ろうとしている。

手術に診察、カンファレンスに学会、ローに付き添わされ簡単な手伝いをする内に、何気にナツの医療知識も増えていった。

恋人(?)であるローとの関係だが、仕事中は一緒なのだがそれ以外の時間で会うことは思っていた以上に少なかった。

ローがここ最近忙しくしているのも理由の1つだろうが、正直なところよく分からない。

魔の看護師長就任式に一緒に食事に行ったことを境に、ローがナツに無理を強いて触れてくる事がなくなった。

てっきり他の看護師のところにでも行っているのかと思えば、どうも違うらしい。
何時の間にか恋人関係を解消されたのかとも思ったのだが、それも違うようだ。

彼は空いた時間を見つけてはナツに会いに来る。
そして他愛もない会話をし、疲れているときにはそのままナツを巻き込んで一緒に眠る。

ここ最近はずっとそんな感じであった。




「ねぇベポ。ローって近々何かあるの?」


そしてそんな状態が一か月続き、流石に気になり始めたナツは彼の友人であるベポに相談を持ちかけた。


「院長?……あぁ。もうすぐ例のパーティーがあるけど、それのこと?」


ベポにはナツとローが恋人同士になった事は少し前に伝えていた。
最初こそ何がどうなってそうなったと驚いていた彼であったが、今では生暖かく二人を見守ってくれている。


「パーティー?」


ベポの話によると、どうやらローの誕生日が近いらしく大々的なパーティーが開かれるらしい。
毎年恒例のその行事を、当の本人は毎回嫌がっているようだ。

しかしそれも、ドンキホーテファミリーとの兼ね合い上そう簡単には断れないらしい。
自由奔放に我が道を突き進んでいそうなローにも、色々と複雑な事情があるようだ。


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