第5章 激情

「いっ…やぁ！？あぁあ！？」


激しく揺さぶられる動きに、ナツは口からは悲鳴が上がった。

限界まで開かれた足が宙を蹴る。

深く奥を抉られる感覚に、ナツの意識は早々に飛びかけた。

今まで味わったことのない快楽が彼女を支配する。

声を抑えることもできず、必死にローに縋りつき強すぎるその快感に耐えていた。


「…っ…そうだ、そうやっておれだけに縋りついていろ」


ローはナツの後頭部に手を回すと、貪るように口づける。

「っふ…んぐっ…っは」


差し込まれた舌が、口内を激しく荒らしていく。
ナツも必死でそれに応えていた。


「…絶対に離さねぇ、おまえは…おれのものだ」


ローは口づけを止めると、ナツをうつ伏せにし背後から貫いた。


「っひ、あぁぁ！？」


体格差からか、どうしても入れる時の感覚になれない。

案の定再び上がった悲鳴に、ローは構わず腰を推し進めた。


「っふ…んぁ……あっ…！」


付け根まで収め終わると、ローは軽く息を吐き再び律動を始めた。

秘部を穿つように奥深く蹂躙する。

ナツの唇からはひっきりなしに喘ぎ声が漏れていた。


「……やっ…ぁっ…んぁ！」


ガクガクと揺さぶられ、されるがままのナツは最早人形のようだ。

今彼女の頭には快楽しか映ってない。

それは、ローの存在は認識していないと言う事になる。




だが、今はまだそれでいい。

ローは彼女の背に口づけを落とし、己の跡を増やして行く。

前回の情事の名残が残っているが、それだけではまだ足りなかった。