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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第4章 Seeing is believing


「2人はほぼ初対面だけど、バレーの話が出来るし、いいよね!2人が仲良くなってくれたら嬉しいな!」

俺のマグカップを片手に和奏がニコニコ近付いて来る。

話してる内容はとんでもないけど…笑顔は最高に可愛い。
のっぽ君になんて見せたくないんですけど。。。

のっぽ君の方を見ると、あちらも俺と仲良くする気はゼロの苦笑いを浮かべている。

俺は先手必勝とばかりに和奏からカップを受け取りながらソファーに座る。

「ありがとう、和奏。ここにおいで。」

凄く自然に、自分の膝の間を指すと、のっぽ君の顔に驚きが走る。

そうそう、驚けばいいよ。
俺と和奏の仲の良さに。
そして、とっとと退散してくれ。

「え…徹…?でも…蛍君も居るし…。」

流石の和奏もこの状況じゃ素直に座る訳がない。
そんな事は想定内。
それでも、こういう時はどうするものなの?と顔に書いてある和奏の様子を見れば、少しの誘導で俺の思い通りに出来る事がわかる。

和奏の発言から、いつもはそこに座るんだと伝わってのか、のっぽ君の表情に驚きが重なる。

察しが良くて助かるよ。
本当…笑っちゃいそう。

「月島君が来てるからって、別にいつも通りでいいでしょ。俺としては素の和奏を知ってもらえれば嬉しいけど。」

和奏からしたら兄的立場から言ってると思うんだろうなぁ。
それはちょっと悔しいけど…今は好都合としか言いようがない。

和奏はちょっと迷いながらも、俺の膝の間に座る。

「月島君も座れば?コーヒー冷めちゃうよ?」

言葉を失ってる相手に、ニッコリと微笑みながら伝える。

まぁ、そのまま尻尾巻いて逃げ帰ってくれてもいいけど。
心の中でそう付け足すのも忘れない。
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