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淫らに揺れるひと時の夢

第5章 土方十四郎(R指定無し)






「サナー!こっちの仕事もお願いしていい〜?」



「はーい!あとでやっておきますねー!」



「お願いね〜〜!」




貴女は真選組の女中。1年程前から女中として働いている。

そうか、私が初めて来てからもう1年経ったんだ…。

サナの脳内で、時は1年前に遡る。


ー1年前サナの田舎の実家にてー




「…えッ…お父さんが重い病に…⁈お母さん、それ、本当なの…⁈」



「えぇ…信じがたいかもしれないけど…本当なの。治るのに時間がかかるって…ゴホッ…ゴホッゴホッ…!」



「おっ…お母さん⁈」



「心配しないで…ゴホッ…咳が出ただけだから…」



サナの家庭は、父、母、サナの3人家族。父は重い病にかかり、母は元々病弱。故に働けるのはサナだけだった。しかし、こんな田舎では給料の高い仕事など見つかる筈が無い。サナは決心した。「江戸へ行こう。」と。

こうして、私は江戸に来た。
右も左もわからない状態でウロウロしていると、江戸二大武装警察である真選組に「女中募集中」と書かれた立て札があった。今や職を選んでいる場合ではない。第一、時給も高い。私は女中として働く事にした。


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