第14章 いざ！出陣！ 【14】

広間では梨狩り組以外の皆が集結していた


薬研「ってことで大将からの手入れはなるべく避けるようにして欲しいんだが、良いか？」


御手杵「そうゆう事だったのか。薬研ほら！」


御手杵さんは先ほど愛染君から受け取ったリンゴを薬研君に投げた


同田貫「御手杵、あのリンゴ何だ？」


御手杵「広間に来る途中庭に主達がいてな、愛染からあのリンゴ貰ったんだけど主に近付くなって彫られてた。まぁ小夜と蛍丸が主をガッチリ掴まえてたけどな！」


鶴丸「主に手入れして貰いたかったなぁ～」


小狐丸「私もぬしさまに手入れして貰いたいです…」


大般若「皆、主に手入れして貰いたいんじゃないかな？主が疲れても直ぐに回復出来る方法は、何かないのかい？」


『ただいまー！』


広間組「っ！！」


『あっ！皆、おはよう！梨沢山採って来たよ！食後のデザートに皆で食べようね？…ん？あれ？皆どうしたの？怖い顔して？』


皆「（っ！！）（主に近付くなって言われると近付きたくなるな…）（主！）（主！俺の所へ来い！）」


薬研「皆、腹減ってる。大将来るの待ってたんだ」


『ぇえー！ごめんね！？光忠ー！台所の隅で良いんだけどこの梨どこか置くとこない？』


燭台切「あぁ、こっちにおいで？籠があるよ」


『ありがとう！後で私がお詫びに皆に梨、剥いてあげるね！小夜ちゃん、蛍君、愛染君、今剣君梨運びありがとね？』


梨狩り組「はーい！」


広間組「（さっきの話、主に聞かれてなくて良かった……）」


そうして私と梨狩り組は台所の籠に梨をゴロゴロと入れると広間へ戻った


『梨狩り組の皆は席について待っててね？ご飯は私が運んであげるからね？薬研君達もテーブル出しありがとね？席で待っててね？他の皆は自分の分は自分で運んでね？』


大人組「えーーー！」


『えーーー！じゃないよ？働かざる者食うべからずだよ！』


すると皆はゾロゾロと朝食を取りに台所へ向かった


三日月「主よ、俺は世話されるのが好きだ」


『三日月さん？自分の分位取りに行こうね？』


三日月「主はじじいに厳しいな？」


『どこがじじいなのさぁ～全然じじいに見えないよ？例えじじいでも適度な運動は必要だよ？』


三日月「そうか？」


『そうだよ？』


そうして私は三日月さんの手を引いて台所へ向かった。