第16章 いざ!出陣! 【16】
それから、皆で入浴タイムを楽しんだ後、部屋に一人戻り、就寝の準備をしていると
燭台切「主、いる?」
『あっ!光忠?入って良いよ?』
すると襖が開き光忠が入って来た
『ぉお!光忠随分楽な服着てるけど格好いいじゃん!?足ながっ!羨ましい…はい、座布団へどうぞ』
燭台切「あははっ、ありがとう。」
『光忠が使ってる部屋には他に誰がいるの?』
燭台切「僕の所は鶴ちゃんと伽羅ちゃんがいるよ」
『おぅ…あの二人、性格真逆な感じするけど喧嘩しないの?仲良しにも見えるけど…』
燭台切「うん、仲良しだから大丈夫だよ?それより、主は、ここの生活には慣れたかい?」
『う~ん、まだ、皆と出会ってから2日目なのに皆が良くしてくれるから拍子抜けって言うか…何だろ…それに助けられてる感があるよ。だから光忠もありがとね?』
燭台切「そっか、良かったよ。じゃあそろそろ寝ようか?夜更かしはお肌に悪いからね?布団敷くからちょっと待っててね?」
『はーい!…ねぇ、光忠?今日、ここで寝るって誰かに言って来た?』
燭台切「うん、鶴ちゃんと伽羅ちゃんに言って来たよ?」
『そっか、鶴丸、大丈夫だった?』
燭台切「うん、随分騒いでたけど伽羅ちゃんが取り押さえてくれたからお願いしてきた。鶴ちゃん明日の朝、主をお越しに来るって」
『え~うそぉ~ゆっくり寝てたい…出来るなら小鳥の囀りで目覚めたいよ…鶴で起きるって聞いた事ないよ!?』
燭台切「あははっ!確かに、僕もそれは聞いた事ないね?さぁ、布団の準備が出来たよ」
『はーい……ん?何で一人分?』
燭台切「一緒に寝ようねって言ったでしょ?」
『ぇあーー!?………はい、まぁいっか…しっかり枕、二つ並べてある』
燭台切「はいはい、早く布団に入って?電気消すよ」
『はぁい』
そうして私が布団に入ったのを確認すると光忠も布団に入って来た。
少し恥ずかしくなり光忠に背を向けると
私が寝ている枕と肩の間から光忠の腕がニョキっと出てくると反対の腕は私のお腹に巻き付いた
『ねぇ、光忠…私、寝れないかも…』
燭台切「僕は主が暖かいから心地よくてグッスリ寝れそうだよ」
『ずるーい!』
燭台切「まぁまぁ、それなら主が眠るまで、もう少しこのまま何か話そうか」
『うん、あのね………』