第3章 いざ!出陣! 【3】
三日月「はっはっはっ!よし、ではとりあえず門子で話を進めるか。」
五虎退「あっ!あのっ!」
三日月「ん?五虎退か?良いぞ、話してくれ。」
五虎退「はい…ありがとうございます…えっと、門子さんが来てから本丸の空気が綺麗になった気がします…。」
石切丸「うん、そうだね。それは私も感じていたよ。」
それには他の刀剣達も、うんうんとうなずく。
五虎退「それから!最近何処からか、いち兄の気配を感じるんです!……うぅ………。」
乱「ボクも!ボクもいち兄の気配を感じるんだ!けど、どこにいるか分からないんだ!………っ!」
三日月「そうだな、俺も一期の気配を感じるが、見付けられなくてな。すまんな。」
皆「…………………………………。」
一期一振、前の主のお気に入りだった刀剣。
一期だけ居れば良いと側に置き他の刀剣は邪魔だと言わんばかりに遠征と出陣に出しまくり、傷を負って帰って来ても〔あなた達は折れない限り死なないんでしょ?〕と、放置。
そんな事を繰返し本丸を、ブラックへと染めて行った
傷付いていく仲間達を見ていた一期は心を痛め「私が何とかします。」と言い、それを境に主と一緒に姿を消した。
おそらく一期一振は主を………そして自分も………