第15章 いざ！出陣！ 【15】

鶴丸「主！今ならもれなく俺から盛大な包容をプレゼントしよう！」


すると鶴丸は私にガバッと抱き付いて来た


『イヤー！そんなのいらないよー！大倶利伽羅さーん！』


大倶利伽羅さんは私を胸に抱き寄せると、空いてる手で鶴丸の頬をグリグリした


大倶利伽羅「竜の拳」


鶴丸「イダダダダ！伽羅坊！」


『あははっ！面白そう！私も竜の拳！」


鶴丸の脇腹をグリグリした


鶴丸「あははっ！主！くすぐったいぞ！」


『ぅえーい！鶴丸返討成功！』


大倶利伽羅「主、ぅえーい！も良いが何か用があったんじゃないのか？」


『はっ！そうだった！今ね、食後の梨パーティーやってるから二人を呼びに来たの！行こ？』


鶴丸「あははっ！パーティーって言われると楽しそうだな！」


『でしょ？だから早く行こ？ここの梨、甘くて美味しいんだから！無くなっちゃうよ？もぅ置いていくからね？』


私はすくっと立ち上がると広間へ向かって歩き出した


大倶利伽羅「主は色気より食気だな」


『ちょっと！？大倶利伽羅さん！？聞こえてるからね？でも私には色気の必要性がわからないから、食べる方が大事！』


鶴丸「主、それなら俺を食べても良いぞ？」


大倶利伽羅「俺も甘いか確めてみるか？」


二人がユラリと立ち上がる


『何でそうなる！？イヤー！』


私は走って広間へ逃げた。広間へ駆け込むとペタリと座込み手入れを重ねた疲れもありゼェゼェと肩で息をしていた


江雪「今度は何ですか？」


宗三「騒がしい人ですね…」


『うぅ～ごめんなさい…』


蛍丸「主、迎えに来たよ。あっちで一緒に梨食べよ？」


『あ゛～蛍君！天使！天使様！私はもう歩けません！抱っこして～なんてね？』


そして私が立ち上がろうとすると


蛍丸「うん。良いよ」


『えっ？』


ヒョイっと姫抱っこされた


『ぅわあー！蛍君の腕が折れる！大丈夫だよ？私歩けるよ？』


蛍丸「これ位平気。主、軽いしポップコーンみたい」


『ポップコーン！？何で！？』


蛍丸「うん。暴れだすと、どこに飛んで行くかわからないから掴まえておかないとね？」


『そっちの意味！？』