• テキストサイズ

【HQ】キミ色オレ色

第27章 甘くて苦い。



「バレンタインの日…。自分の中で振られる覚悟は出来てるから…ね?」

エマさんは、ガトーショコラを一口サイズにフォークで切りながら、そう言った。

「振られる覚悟って、なんでですか?」

光太郎は彼女なんていないはずだ。どうして、振られるって言い切ってしまうのだろうか。

「光太郎が私のこと好きなわけないじゃない(笑)そんなの分かるよ。…って、まぁ、この話は終わりにしようか!」

「分かりました」

なんで好きなわけないとか、振られるとか言ってるのだろうって、すごく疑問に思うけど、エマさんが言いたくないようだし、無理に聞くのはやめておこう。

「なんか、綾菜ちゃんとコウタロウってちょっと似てるよね」

…似てる、のかな。
そんなこと初めて言われたんだけど…。

「ありがとうございます?」

「そこは語尾をさげないで、自信を持ちなよ!(笑)」

「分かりました」

私たちは特に話す話題もなく、他愛のない話をしていた。


/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp