• テキストサイズ

【HQ】キミ色オレ色

第26章 久しぶりの。



クロはタマネギを切ると、レンジでチンをしていた。…サラダなのに、温めるんだ…。
とか思いながら、私はまだ切り終わっていないハムを切り続けた。


10分経った今、やっと切り終えると、毎回恒例のクロにやることを聞く、という行動をとる。

「次は何をやればいい?」

「じゃあ、さっき切った材料と、コーン、ジャガイモを同じ皿に入れて、マヨネーズを和えてな。」

「うん、わかった。」

私はクロに言われた通り全部同じお皿に移すと、マヨネーズを入れて、スプーンで混ぜ合わせた。

マヨネーズの量は、お母さんが入れているのを何度か見たことがあるから、分かる。だから、多分、これでいいはず…。


「クロ、出来た!」

「じゃあ、塩とコショウ入れて終わり!」

「どのくらい入れるの?」

「んー…適当じゃね?」

適当、とは…。私には無理だ。
…私が適当にやったら、きっと、味が薄くなるか、濃くなるかどっちかだ。
ちょうど言い味には100パーセントならない。…これは、確実に。

「そんな考え込む必要ねぇよ?まぁ、そんな気にすんなら、俺が見てるからやってみ。」

「うん…やってみる。」

「失敗してもいいよ。さっきの包丁とは違って、怪我はしねぇからなァ?」

最後の言葉には少し悪意を感じたけど、失敗しても大丈夫だということを教えてくれたから、挑戦してみることにした。

/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp