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【HQ】キミ色オレ色

第25章 恋バナ



俺はエマの顔を2秒間見つめると、「そうだな…」と小さく声を漏らした。


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付き合う理由なんて、特に何も無かった。
俺好みの子が告白してきたら、そいつと付き合う。そしたらもう元カノになった相手は、そいつから言われたら別れるけど、こっちからは特に別れ話は持ち出さない。

だって、ヤれればそれで充分。そこに気持ちなんて、必要ない。

…女なんて、道具みたいなもんダロ?

そう思っていた俺は、自分が誰とヤっても、罪悪感なんかない。

それで、俺が一番荒れてた時期にエマが告白をしてきた。

"好きです"
と、言って頭を深々下げる。

こいつとは、すれ違えば挨拶をするぐらいには、コミュニケーションを取っている。
だから、いつもと違って、全く知らない奴ではない。

「いいよ。でも、本気で愛せる自信はねぇから。」

一応、これだけは伝えておく。

「それでいいよ」

大体の女はこういう。
だけど、別れ際には俺のことを"サイテー"だとか"ありえない"とか、酷い言葉を俺に言ってくんのよ、こいつら。

だけど、こいつは違かった。

「だって、私知ってるもん。テツロウが一番彼女が多かった時期は最大5人の女と付き合ってたってこと!」

「なんで、知ってんだよ!こえーよ!」

めんどくさい女じゃなくて、良かった。
俺は、少し安心した。

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