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【HQ】キミ色オレ色

第22章 信頼



「すごいな、綾菜。一人で着替えられるようになったじゃん」

「うん、ありがとう。でも、クロのおかげだよ。これからも少しずつ頑張ってみるね。本当に少しずつだけど…。」

今日から1月4日まで部活がないから、5日からは部活行くようにしないとな…。
そろそろやばい。

「頑張りすぎは気ぃつけてな。あと、何かあったら絶対誰かに相談しろよ?一人で頑張りすぎるのと、溜め込みすぎるのはダメだからな」

「うん、ありがとう」

…とは、言ったけど、それはあなたでしょ…。
なんて、思ったけど言うのはやめておいた。昨日も言ったし、言いすぎるのはね…。

「あ、綾菜…、今日ご飯食べたら久しぶりに散歩でもしてみる?」

「…うん…いいね」

本当に久しぶりだ。あれっきり病院に行く、とかそれぐらいのことでしか家を出てない。
…少し怖いけど、クロとなら平気だよね

「今日はあんまり遠く行かないで、めっちゃ近くな。怖くなったらすぐ帰ってくるって約束するから。だから、怖かったら絶対言ってな?」

「ありがとう。じゃあ朝ごはん食べよっか。」

私はクロにそう言って、一緒にリビングへ向かった。

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