第20章 音駒高校学園祭!
「続いて"音駒1お似合いカップル"は__」
そんなのもあるんだ、とこの舞台に立っている人たち全員が思っているだろう。
みんな、頭を傾げている。
「NO.3 黒尾&木兎ペアーッ!」
会場全体に拍手がおきる。
総合的な1位にはなれなかったけど、取りたかった1位は取れた。
「お二人とも、こちらにきてなにか一言…」
小さな声で司会の方に案内され、舞台の真ん中に立つ。
私たちがそれぞれ言葉を述べ、言い終えるとやっぱり拍手がおきた。
私はクロとこの舞台で1番になれたことが嬉しすぎて、思いっきり笑顔でお辞儀をした。
「では出演者の方お戻りください」
と、最後に指示が出てみんなで列になりながら舞台裏に戻ると、ひとつのアナウンスが入った。
「ここから部活動の発表があります。
まず初めに映画製作同好会の皆様、準備をお願いします。」
私たちは急いで着替えると、自分のクラスの座席に戻った。