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【名探偵コナン】幼女になりました。

第4章 新たなる


「サジを投げたんじゃないよ!わかってたのにみんなに話さなかったんだって新一兄ちゃんが言ってたよ!」
『コナンくん…(忙しいねキミ…)』
「新一と話したの?わたしさっきまで新一と電話してたけど?」
「あ、だからその電話の後、ホントにさっきメールで…」
「ん?コナンくんスマホに蝶ネクタイつけてるのか?」

この子、こんなんでよくバレないな…。
しまったという風に口元を引くつかせたコナンは、苦し紛れで今学校で流行っててと言い訳をしている。それに「へー、そうなんだ」と納得する女子高生組(世良は何か知っていそうだ)にホッと息を吐いた。

「とにかく…現場に行けば彼の推理の正否が確かめられるのなら、行かない手はない。そうでしょ?高校生探偵の工藤新一くん………が、そう言ってるんですから」

なるほど、沖矢は正体を知らされていないらしい…、とち狂ったのかと思ったが安心した。
横目でコナンを確認すると、彼の表情は凍り付いていたので沖矢、赤井秀一に知られるとまずいのかと身構えたが、知っている人間は少ない方がいいに決まっているのだから当たり前か、と力を抜いた。ただ、世良は知っているような気がする…。コナンが話したという感じではないから自力でたどり着いたのか、将又知っていたかのどちらかだと思うが…疑問が尽きないのでとりあえず置いておこう。

「そうね、行ってみよ!蘭!」
「うん!でも待って、その前に…葵ちゃん。送っていくからおうち教えて?」
「あ、そっか!」

あ…そうだ忘れていた。どうしたものか…。
葵の家は安室透の家だ。セーフハウスだと思うが言うことはできないと内心頭を抱える。
と、プププと葵の携帯がなる。表示されているのは安室だ、スワイプして耳に当てる。

「葵ちゃん?」

今仕事が終わったんだと声を聞いた瞬間、ぶわりとダムの壊れる音を聞いた。

『…っ透くっ……とおるくんっ』

自分が思ってる以上に気を張っていたらしい。泣くつもりなどこれっぽっちもなかったのに涙は止まってくれなかった。
泣きじゃくる葵を見て園子が肩を抱き、蘭がそっと携帯を抜き取った。

「すみません、毛利蘭といいます。実は今日…え?…あ、安室さん!?…はい。あっ葵ちゃんを保護したのって安室さんだったんですか!?」





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