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【名探偵コナン】幼女になりました。

第3章 すたーと






――心配だ。


任せろと胸を叩いた葵が今何をしているのかが気になって仕方ない。あらゆるもしもを考えて、つい発信機を付けたが家の中に居るようだ。
登庁して、まず理事官に彼女の報告をした。組織の幹部が気にしていることや、目を付けられる可能性があることを話す。施設へ預けられない理由を話せば、降谷が預かることに納得していた。

上の了承が下りた足で数人の部下を集め葵を預かることになった経緯を説明し、組織の人間(ベルモット)が何処で見ているかわからない為、警護には最大限の注意を払うよう指示し、冷静になった母親が家に居る僅かな可能性に賭けて記載されている母娘のアパートが現在どうなっているか確認に行かせた。

「降谷さん」
「風見か、どうした」
「昨日の連続婦女暴行の指名手配犯ですが、大友ビルで確保されたそうです」
「そうか」

これで彼女がカメラアイの持ち主であることがはっきりした。だが、利用するつもりも、苦しめるつもりもない。

「降谷さんが仰った特徴は全て合致しました。まさかとは思いますが情報源というのは…」
「ああ。葵だ」
「ですが、5歳の少女に彼処まで詳細に記憶する事が出来るとは思えません」
「瞬間記憶能力」
「え?」
「別名カメラアイ。目に映るものを写真のように切り取って記憶する能力だ」
「まさか」
「そのまさかだ。だが彼女は子供、未来ある日本の宝だ。利用することは決して認めない。彼女の能力をお前以外に話す気もない。いいな」
「はい」

葵の能力を知るのが自分だけではいざという時に対処に困ることがあるかもしれない。1人くらい公安に彼女の味方が居てもいいだろうと風見を巻き込んだ。




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