第2章 家での蜜夜【松岡凛/R18】
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凛「ほら、水」
彼はキッチンにある冷蔵庫から水の入ったペットボトルを持って来てくれた。
私はまだぐったりとベッドに横になっており、動く気力が無い…
空「ん、ありがと」
彼の優しさにたっぷり甘えながら事後の一時を過ごす。何気にこの時間が一番好きな気がする。
ベッドの傍らに腰掛けて手に持つペットボトルから水を飲む姿も様になる。
そんなことを考えながら少し起き上がり自分も一口水を飲むと、徐に彼が私の手を引いてきた。
急なことに驚いていると彼の胸の中にすっぽりと収まってしまい、彼の温もりに包まれる中で愛おしそうに降ってきた言葉…
『I love you.』(愛してる)
月並みな言葉かもしれないけれど、その一言を与えてくれる人がいる。
それは、とても贅沢で幸せなことで…
彼の顔が見えるように上を向くと、口角を上げて私は言う…
『I know.』(知ってるよ)
彼は薄く微笑むと、何度目かの甘い口付けをしてくれた。
《Fin》