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甘々生活一端集【Free!/R18】

第4章 淡い気持ち【山崎宗介】


身も心も凍えてしまいそうな冬。


私は、今日も幼馴染みの学校へ遊びに行く。


その理由は簡単。


『カッコいい幼馴染みの姿が見たいから。』



いつからだろう、『憧れ』が『恋心』へと変わったのは。


もう、『幼馴染み』としてではなく、『彼女』として彼の隣にいたいと思い始めたのは。



『幼馴染み』という関係に不満や憤りを持ち始めたのは。



空「…いつからだっけ」



そんなことも忘れてしまうぐらい昔からなのか、もとから『恋心』を抱いていたけれどそれに気付かないでいたのか…


何も、分からない。




けれど、ただ一つだけ分かるもの。それは…




宗介「ん……空、また来たのか」


空「何でそんなに呆れた顔するの。私が好きで見に来てるんだから別にいいじゃん」




『彼が私を幼馴染みとしてしか見てくれないこと。』


その一つだけなのに、酷く重いように感じる。


一つの中に、何千何万もの石を詰め込まれたかと思うぐらい…とても重いもの。


それに向こうが気付くのは、いつだろうか。



気付いてくれる日は…来るのだろうか

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