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Baby blue【気象系BL】

第7章 Crazy for you〜君に夢中〜



智くんとこういう事するの…
当たり前だけど初めてで。

初めてだけど…なんか、ずっと前からこうしてたような…
前から智くんを…

ホントの彼を知っていたような不思議な感覚。

それは俺たちが幼馴染だから?


潤への気持ちとは違う…
もっと別の…

今まで、こんな気持ちは知らない…

ただ…この人を、
今胸に抱き締めたこの人を…

この人の事を守りたい…


「…翔くん…ありがと…」

智くんが俯いたまま小さく呟いた。

その声は、俺にやっと届くくらいの微かな囁き…

「智くん…こっち見て…」

身体を少しだけ離して顔を覗き込もうとすると、彼はもっと首を曲げて俯いてしまう。

なんで?

どうして…

「…イヤ…だったの?」

俺の素朴な疑問に、智くんは首を何度も横に振った。

「じゃ、なんで?」

「………潤に…悪い…」

あ…そう言う事か…そう、だよな…


停電っていうハプニングが招いた事とはいえ、
俺は潤の恋人で、
智くんは潤の兄貴で…

これって、浮気っていうのかな?

だけど…

俺は、今夜、自分の意思でこの人を…
だから…

それは嘘じゃないから…

「智くん…俺さ…俺ね?」

「しょおくん!!お願い!潤には…
潤には絶対に言わないで…知られたくない…」

「智くん…」

やっと顔を上げた智くんは、
俺を見つめて、眉をハの字にして懇願する。

「翔くん…潤は何も知らない…だから…
翔くんは、忘れて…今日の事は…もう二度と」

「智くん」

俺は、彼の目を見てはっきりと言った。

「俺は、忘れない…智くんが忘れちゃっても…
俺は今夜の事…ずっと覚えてるよ…

潤の事は好きだよ?
その気持ちは変わらないけど。

今、この瞬間、俺は智くんのことも好きだから…」


嘘じゃない…
好きじゃなきゃ、こんなことしない…

「……あり、がと…」

大粒の涙をぽろぽろと零す彼を、
俺はもう一度、しっかりと胸に抱き締めた。


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