第11章 俺の恋人は藍玉の天使《前編》❀豊臣秀吉❀

────クリスマスに起こった、まさかの奇跡




私は最愛の恋人と、平和な世の中で……
まさかの逢瀬が出来ることになった。


それは、神様がくれた、クリスマスプレゼントなのか。


解らない事は色々あるけれど。
もし、本当にたった一日だけの『奇跡』なら


私は、それに感謝しなくてはいけない。


嘘みたいに幸せな一日の訪れに。
心から──……








「秀吉さん、今日は色々出掛けよう！私、いっぱい案内するから！」

「お、元気出たな。よろしく頼むぞ、美依」

「うんっ！」








はやる気持ちを抑える。
ドキドキして、心臓は痛いほど鼓動を打つ。


私は、今確かに生きてる。
まさかの五百年後の世界で、愛する秀吉さんと。


私達は顔を見合わせて笑い合い……
そして、その『奇跡の一日』に。


穏やかに、想いを馳せたのだった────…………
















《俺の恋人は藍玉の天使〖前編〗》終
《俺の恋人は藍玉の天使〖後編〗》に続く──……