• テキストサイズ

〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第8章 聖戦!HONEY*NOEL ❀全武将VS❀





「では、ビンゴ大会、開始です!」




美依の掛け声を合図に、ビンゴがスタートした。
佐助がくじを引き、美依が開封して、数字を読み上げていく。

何度かくじを引き、数字が読み上げられると。

不敵な笑みを浮かべる者、がっくり肩を落とす者。
目をキラキラさせて、美依の脚をガン見する者……

とにかくわいわいとしながら、ゲームが進んでいった。




「次は、七です!」

「よし!俺、三つ並んだぞ!」

「あああ、八なら良かったのに……」

「美依、次は十四を頼む、絶対だぞ」

「いや、二十五だよ、美依。いい子でしょ?」

「ふふっ、みんな盛り上がってるね!」




美依がニコニコしながら、佐助からくじを受け取り、開封していくが……

ぱかぱか酒を飲んで行く美依は、どうやら酔いが回ってきているようで。

やたら上機嫌で、数字を読み上げるのだが、たまに呂律が回っていないようだ。




「さんじゅう……み!」

「みってなんだ、三十二か?」

「いや、三十四かもしれないぞ」

「三十四にしましょう、それなら俺四つ並ぶ…『りーち』です」

「あ、ずるいぞ家康!」

「今のは三十二ですね、美依さんしっかり読んで」

「ああ、佐助君、ごめんなさい……」




ふらふらする美依サンタの腰に手を回し、しっかり支える佐助トナカイ。

武将達の目は、その行動に手厳しく……
ぶーぶー文句が出たり、急いで引っペがしたり。




「おい、佐助!俺の美依に触るんじゃねぇ!」

「お前はさっき美依の脚に触っただろう、政宗」

「秀吉、うやらましいならお前も触ってこい、こんな風に」

「あああ光秀様、上の方まで触りすぎです!」

「早く、次の数字は何?」

「貴様らいい加減にしろ、どうせ勝つのは俺だ」




とにかく、すったもんだすったもんだ……
あーでもない、こうでもない。

終いには言い合いまで始まり、掴みあったり。

やがて美依が完璧に酔っ払って陥落してしまい、壁にもたれ掛かって寝てしまった頃……

安土武将勢+佐助で、公平のような公平でないような『びんご大会』は、ある武将が『びんご』になった事で、美依争奪戦に決着がついた。




/ 1230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp