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異世界人の平凡な日常【涼宮ハルヒの憂鬱】

第4章 ◆ナンパと勧誘、お断り◆



涼宮さんいわく、謎の転校生である古泉くんは。
まったく謎なんかじゃなかったけれど、ちょっとカッコイイ普通の男子生徒…というわけでもなかった。

(自称)超能力者な彼の能力をキョンちゃんと目の当たりにして、キョンちゃんの中でも私の中でも、(自称)という文字が取り外された。
どうやら私が異世界人だという情報はいつの間にか知られており。それ以来―――。


「ススキさん。今度の土曜日なんて、どうですか?」

「んー、多分、SOS団の活動が入るんじゃないかな」

「では、日曜日」

「学校がはじまる前日って、やっぱり家でのんびり過ごしたいよね」


彼にナンパされてます。
……………。
もとい。


「ススキさんの都合のいい日でかまいません。是非一度、うちの機関へいらしてください」

「機関と名のつく怪しげな場所へ行く気はありません」

「まあ、そう言わず。珍しいものとかもありますし、社会科見学のつもりで」

「珍しいものなんて、ここにいる人たちだけで十分です」

「あなたからお話を伺いたいという方たちがいるんですよ。少しでいいですから」

「いやいや、私ってばごくごく普通の女子高生だよ。特にお話することなんてないよ。それにもの凄く人見知りするから、態度なんて最悪だしね」


勧誘(?)されてます。

超能力者が集まる彼らのところでも、異世界人だという私の存在は珍しいらしく。つまりは話を聞いたり検査したり…色々と調べたいのだそうだ。
しかし生憎と、私に特殊な能力などはいっさいない。研究材料のハツカネズミやモルモットになるのは御免だ。

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