第6章 おやすみ(ローガン)
すやすや眠るシーナを見つめながらグラスを傾ける。
少し強めのブランデーを煽り、その寝顔をどうしたものか、と思案する。
起こしてもう1度その肌を求めるか、
それとも寝かせたまま起きるまで遊んでみるか。
「ん……」
シーナが小さく身じろぐと、そこかしこに散りばめられた赤い印が見え隠れする。
「…こうして眺めているのも悪くないな」
なんとも幸せそうな寝顔を見つめ、
またブランデーを口に含ませると、
そっとシーナの髪を梳いて額に口付ける。
いまだ起きる気配のないシーナに、
「次に目が覚めた時は、しばらく眠れぬくらいに可愛がってやるとしよう」
くっ、と小さく笑ってローガンもまた瞳を閉じた。
-end-