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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第3章 友情か


ぼんやりと空を眺めるていると、屋上のドアが開く音がした。

彼女が来たのだろうか。

そう思い、ドアのある壁の向こうへと視線を向ける。

意外にも放課後の屋上を利用する人は少なく、この2ヶ月、彼女以外がここへやって来るのを見た事がなかった。

そのせいか、私もすっかり彼女が来たのだと思っていた。



「橘先生?」



しかし、そこへ現れたのは養護教諭の愛美先生だった。



「こんな所で吸ってないで、喫煙室に行ったら?」

「…いえ、ここが落ち着くんです。」

優しく微笑みながら、愛美先生はこちらへと近付いてくる。

意表を突かれ、私は完全にうろたえてしまっていた。



こんな事は初めてだったが、ここは学校の屋上だ。

もともと誰が来てもおかしくはなかった。

今まではたまたま運が良かっただけだ。

しかし、小松加奈がここにいなかった事が唯一の救いだろう。

私一人であれば、ここでタバコを吸っていたとしても、さほど問題にはならない。






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