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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第11章 目眩がするほど


◇◆◇



明日…彼女は学校に来るだろうか。

そう思いながらマンションまでの道のりを歩く。



授業が終わると、彼女は足早に教室を出ていってしまった。

後を追い、声をかけるも彼女が振り返る事はなかった。

廊下へと消えていく後ろ姿。

私は…一体これからどうすれば良いのだろう。



ただ、今は彼女と話がしたかった。



しかし、私は彼女の連絡先を知らない。

こんな事ならば携帯電話の番号くらいは交換しておくべきだった。

いや…これまでほとんど毎日顔を合わせていたのだ。

放課後の屋上や昼休みの保健室。



話そうと思えばいつでも話せると思っていた。



彼女を…彼女の恋を傍観すると決めたあの日。

あの日でさえも、私は彼女の唯一の理解者だと…私は彼女から頼られるべき存在であると…そうたかをくくっていたのだ。



いつでも戻れると思っていた。

また屋上でタバコをふかしていたあの頃に。



しかし、私達はこの3ヶ月でずいぶんと心が離れてしまっていたように感じた。






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