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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


「…んっ…ぅん。」



何度も何度も唇を絡めた。

今、私はこうして佐久間さんと一つに繋がっている。

そう思うだけで、胸の奥がきつく締め付けられた。

その感情は秘部の快感へと変わり、どこまでも佐久間さんに溺れていたくなる。



前戯の無いセックス。

味気ない物だと思っていた。

しかし、今日の私達は特別だ。



言葉を交わすより、唇を重ねたい。

手を繋いで眠るより、激しく求め合った後に疲れて眠りたい。



“どうして嘘をついていたんですか?”

そう聞く事も出来たが、そんな事はもうどうでもよくなってしまった。

いっそ曖昧なままでも良いとすら思う。



佐久間さんが嘘をついていた事よりも、今こうして愛し合う事が私にとっては大切だった。




愛し合うこの時間だけは…この瞬間だけは紛れもない“事実”だからだ。



汗ばむ胸。

ドクドクと鼓動は早まるばかり。

弾むベッドと佐久間さんの身体に挟まれ、逃げ場は無い。

感情を高ぶらせる。



すでに絶頂は越えていた。

肌のぶつかり合う乾いた音。

佐久間さんの表情が快感に歪んでいくのが分かった。






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