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*トライアングル*【R18】

第6章 春の嵐





「皐月くっ…!」

私は無我夢中で彼にしがみ付いた。
敏感な芽を指で弾かれ、中のイイ所を執拗に擦られ…
強過ぎる刺激に頭が真っ白になる。
私は我慢出来ずに達してしまい、そのまま意識を手放した…





(…なんか頭がふわふわする……)

次に目を覚ますと、カーテンの隙間からは淡い光が差し込んでいた。
どうやらもう夜が明けたらしい。


(…というか、ここどこ…?)

まだ上手く働かない頭で記憶の糸を手繰り寄せる。
確か昨日は皐月くんと遊園地に行って…それで……


「………」

そこでようやく全てを思い出した。
急な悪天候で帰れなくなった私と皐月くんはこのホテルに泊まり、それから…


「…!」

一気に顔が熱くなる。
私は昨夜とんでもない事を…


(…あれ?そう言えば皐月くんは…)

部屋に彼の姿は無い。
けれどバスルームの方からシャワーの水音が聞こえてくる事に気が付いた。
…もしかしなくても皐月くんだろう。

(ど、どうしよう…)

あんなあられもない姿を見られた後にどう接すればいいのか…
しかも自分はきっちり下着も寝巻きも身に付けている。
あのまま気を失った私の後始末まで彼にさせてしまったなんて…

(もういっその事消えたい…)

出来る事なら今すぐこの部屋を出て自分の家へ…

そう現実逃避していると、皐月くんがバスルームから出てきた。


「桜子さん……良かった」

私の姿を見た彼はホッとしたような表情でこちらへやって来る。


「昨日は無理をさせてしまってすみませんでした」

「い、いや…あの……」

「体…大丈夫ですか?」

心配そうに顔を覗き込んでくる彼に「大丈夫」とだけ答える。
恥ずかし過ぎてまともに彼の顔を見られない。


「き、昨日は…ごめんなさい…」

「…?どうして謝るんですか?」

「だって…」

自分だけ気持ち良くしてもらって、挙げ句の果てには気を失ってしまって…
そうは言えなかったが、彼は私の心の内を汲み取ったようだった。


「謝らないで下さい。俺…桜子さんが気持ち良くなってくれただけで嬉しかったです」

「……、」

そんなストレートに言われると余計に恥ずかしいんですけど…


「昨日の桜子さん…すごく可愛かった」

「っ……も、もう忘れて…!」



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