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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第6章 半月


朝のは…やり過ぎた。
学校で行為に及ぶのは初めての事で、黒板に書かれた化学式なんて頭に入らないくらい反省していた。

とにかく…和奏に謝ろう。

[朝から無理させたね。あの後、ちゃんと授業出れた?]

謝罪の言葉が一言も入っていないが、和奏なら理解してくれる。
幼馴染の特権だと思うと少し前向きな気分になる。

そもそも、菅原さん相手に嫉妬する必要なんてない。
和奏の事を一番よく知っているのは僕なんだから。

そんな余裕も2限目が終わる頃には無くなってきた。
なんで…既読にもならないんだ?

何度目かのLINEチェックをするが、先程から全く変わらない画面。

[ねぇ。既読にもならないとか…まさか家に携帯忘れたりしてないよね?]

堪らず次のメッセージを送る。
朝練後に携帯を使って呼び出したんだから、家に忘れた訳じゃない事はわかってる。

和奏の教室まで確かめに行けばいいだけなんだけど…
LINEを見てくれないって事は、やっぱり今朝の事を怒ってるのかもしれない。
…自業自得だけど。

[ねぇ。いつまで無視するつもり…?]

昼休みになり、既読のつかないメッセージを更に重ねていると、廊下から煩い声が聞こえた。

「おーい。月島!!皐月さん、どこ行ったかしらないー?」

「あっ、ツッキー。日向が来たよ。」

「煩いよ、山口。いちいち言わなくても、見ればわかるから。あと、和奏なら教室に直接いった方が早いんじゃない?」

和奏がどうしているのか…なんて、僕が一番知りたい。

「月島も知らないのかー。皐月さん、朝練の後から授業出てないらしいんだよ。」

「え…」

それは予想外だった。
和奏は授業をサボれるようなタイプじゃない。
真面目な上に、ビビりなのだから。

そんな和奏が授業に出てないなんて…やはり、今朝のがやり過ぎたんだろうか。
午後は早退して、すぐに和奏の家に行こう。

「しかも、影山まで授業出てないんだよ。何かあったのかなー?先輩たちが何か聞いてるかもしれないから、俺、確認してくる!」

え…王様と一緒なの…?
なんで…?

隣で山口が何か騒いでるけど、それどころじゃなかった。
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