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【報道系】夢小説

第2章 【Forever mine〜after story〜】






恵麻と別れて8年が過ぎた頃。


ファンからオレ達へ


"私達はもう充分幸せにしてもらいました。"


という旨のファンレターが
沢山届くようになっていて。


それを受けて、事務所も
"もし、心に決めた人がいるのなら。"
と体勢を軟化させた。


勿論、
オレの脳裏を掠めるのは恵麻
ただ、ひとり。


だけど…オレ達が別れたとき
アイツは27で。


それから時が過ぎて
アイツは35になっている。


その期間が女性にとってどれほど大切か…


そんなことは、
独身のオレにだってわかる。


そんなふうに悶々としてるオレに
シゲが話しかけてきて。


「増田さん増田さん、どうすんの?」

「どうするって…。どうもしないよ。
きっと、結婚…してるよ。」

「そう…、かな?」

「え……違う?」

「いや、まぁ……、
俺も無責任なコトは言えないけど。

ただ…やらない後悔ほど、
バカらしいもんはないだろ?

いま行動しなかったら
夢はいつまでたっても現実にはならない。

それでも……後悔しない?」

「……でも…何も知らないんだ。

いま何処にいるのかも。

連絡先も8年前、
マネに消してもらったきりだし。

確実なのは、
アイツの地元の空港くらいだし…。」

「地元わかってんなら
とりあえず、行ってみりゃいいじゃん!

でも、なんか…いいな。
運命の赤い糸を辿る旅みたいで。」

「よくねぇよ…。
マジで心臓持たねぇよ。

オレは8年前、アイツの心は貰ったけど、
オレの為にも幸せになれって言ったんだ。

アイツが今もオレを想ってくれてるっていう保証は
どこにもないんだから…。」

「……しっかりしろよ。
8年前の自分の言葉に責任持てよ。

仮に彼女が幸せになってても
それは増田さんが傷付く権利、ないだろ?
残酷なこと言ってるかも知んねーけど…

その覚悟がないなら
逢いになんか行かない方がいいと思うけど…。」


…やっぱり、シゲはシゲだよな。苦笑
そんなことをいつも思わせてくれる仲間に
心地よい安心感を覚える。


「シゲの言うとおりだよな。
そうだな……もしも、そのときは

幸せ呆けしたアイツの顔を
遠くから拝んでくるわw」

「まぁ…、そのときは……いいぜ?
また、入り浸ってもw」

「……さんきゅw」














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