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【報道系】夢小説

第1章 【Forever mine:増田貴久】






~♪~


「あ、この曲……。」

「"流星"、まっすーも好きなの?
俺も好きだよ。」


そう言いながら
シゲがソファーに腰をかける。


「うん。元々はアイツが好きで。

オレも一緒に聴いてるうちに
好きになったっていうか…。

アイツの最後の望みも
アイツが眠りつくまで
この歌を歌うことだったから。

だから、
ちょっと……ね。」

「……本当に愛されてんだな…。」

「いつも愛してくれてたよ。
……返せないくらいに。」

「いや、過去形じゃなくて…、
今もだよ。

多分、未来も……。」

「現在も…未来も……?」

「…うん。流れ星ってさ、
一瞬で消えてしまうような儚さがあるだろ?
でも、この曲では違うんだ。

"流れ星は
離れ離れになっていた星たちが

同じ星座に戻っていくための
旅にでているのだとしたら"

っていう逆の解釈をして
そこにロマンを見出だしてる。

たとえ離れ離れになることがあったとしても
いつか……、

それが前世だったのか
来世なのかはわからないけど

いつかどこかでまた巡り逢うための
必要な別れだっていう…

ラブレターだよ。最大限の。」

「……シゲ、
も1回、聴いてい…?」

「俺に気兼ねしないで何度でも聴けよ。
俺、風呂入ってくるし、さ。」













風呂から上がると
まっすーは荷物をまとめて、

スッキリした表情で
ソファに座っていて。


「シゲ、オレ……帰るね!」

「今から?」

「うん、いろいろ…ありがと!
あ、でも、カメラはまだちょっと……。」

「まださすがに現像なんか無理だろ?
いつでもいいよ。

気持ちの整理がついてからで。」

「……さんきゅ。」


そして、それ以降
増田さんが俺の家に
入り浸ることはなくなった。













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