• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第4章 番外編






トラファルガー家の日常 




フレバンスに降り積もっていた雪が解け始める春。

日が出る時間も早くなり始めた影響か、街並みにはちらほら人の姿が見えた。

早朝の澄んだ空気は清々しいだろう。

とくに今日は晴天である。

こんな日は、朝早くから出かけたくなるものである。



AM 08:00


レンが目を覚ますと、両親とリンはまだ深い眠りの中だった。

レンは軽くあくびをすると、この家で一番に活動始めた。


何を隠そう、トラファルガー家の朝は遅い。



平日ならまだ早いのだが、休日となると誰かが起こさないと永遠に眠り続けてそうである。

父であるローは、夜間に緊急患者等で呼び出されることもあるので、基本的に休日の朝は遅い。

娘であるリンは最近父の背中か腹の上に乗って寝ることがブームなようで、父が起きるまで目を覚まさない。

なぜそんな場所で寝ているかと言うと、数日前に見たホラー番組のせいで怖くて寝れなくなり、最終的に父の上に落ち着いたのだ。

正直寝苦しいはずなのだが、まんざらでもない表情の父を見て、ちょっとイラっとした。

そして母であるユーリは、当然のように起きない。

恐らくこの家で一番起きてくるのが遅いだろう。

別にその事には何の不満もないのだが、よくそんなに寝れるなと、子供ながらに感心していた。


よってこの家で一番早く起きるのは、いつもレンである。

特に今日は休日なので、まだ暫く誰も起きてこないだろう。

レンは先に朝食を取ってもいいのだが、一応誰かが起きてくるのを待っていた。

特に決まりはないのだが、なんとなくそうするのが日課になっていた。





/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp