第14章 家族会議
帰宅して玄関の扉を開ける。
「ただいま~…」
疲れでふらつきながらも私はリビングへの扉を開ける。
するとなぜだろう、扉がいつもより軽くあいたきがした。
すると前方から
「…あんまり遅く帰るのばかりはやめておきなさいよ?」
とどこか落ち着く声が聞こえた。
「…あ、うん…え?」
私が返事をして下を向いていた顔を上に向けるとそこには何故か母の姿があった。
「え?あ、え?何でお母さんがいるの?」
思わずそう聞くと
「…あとで裕さんから聞いたら?」
といい、母は出ていってしまった。
私がリビングの中へと足を運ぶと裕がボーッとしながら机に座っていた。
「あの、どうしたの?」
私は机へと足を向ける。
「あの…さ…お母さん、俺たちの関係を認めてくれたみたいだ…」
突然そういわれ驚く。
「え?何、突然。」
「由架も自己責任で行動するときだろうからっていってたよ。」
そう聞いて私はさらに驚く。
今まで母は私の意見を一切飲むことはなかった。
そんな母が私の意見を飲んだのだ。
驚く以外に表しかたがわからない。
「…そっか。じゃあ別れなくていいんだ…」
私が思わずはいた言葉に裕は
「…は?別れるつもりだったのか…?」
とテンションが落ちながら言う。
「裕が家族の籍抜けるっていった辺りから私は害な存在かなって思ってたりしたんだよね、実は。」
私が言いにくいながらにもそういう。
すると彼は私に聞いた。
「由架はさ、俺のこと好き?」
そんな当たり前な質問をされ、私は答えた。
「うん、好きだよ。」