第14章 家族会議
「私は反対。絶対いいなんて言わない。」
私は今、一人で実家に帰ってきている。
裕との関係を説得するためだ。
「私は絶対に別れるつもりはないよ。」
それに対して私は必死に反対した。
「でもね、お母さん。由架たちじゃなくて私たちがあとに付き合ったら何て言ってたの?」
そう姉が聞くが、
「もちろん止めてたわ。」
と言う。
それを姉が、
「それは人柄でいってないじゃない。もう少し考えてみたら?結婚するってなってからでも遅くないでしょ?」
と止める。
そこにお父さんも加わり、
「そうだ。もう少し様子みたらどうだ?」
と説得に入った。
けれどそこで母が私の核心をついた。
「…幸弥さんとはかなりながく付き合ってたわよね?あの人はどうなったの。」
その瞬間空気が凍りついた。
下をむく私に母は煽るように言った。
「どうなの?」
その煽りに、私は答えにくいと思いながらも、
「今の彼と付き合う少し前に別れた…」
と答えた。
すると母は
「あれだけ続いた彼と別れて、新しく付き合った人、ましてや自分の娘の結婚相手の弟と付き合ってますなんて言われてなにも言わない親がいる??いないでしょう?」
といい、私は尚更母の反感を買っていた。
でも、どれだけ反対されても、どれだけ批判されても、私の答えは決まっていた。
「それでも、私は彼といたい。彼と以外は考えたくない。その意志があっても、ダメなの?」
必死にその思いを伝えた。