• テキストサイズ

morning light【気象系BL】

第2章 STAND 2


膨れっ面の翔くんを、なんとか3人で宥めて出発することにした。

雅紀が持ち物検査が終わってないだのなんだの言ってたけど。
そんなことより俺は、さっさと出発してさっさと家に帰りたいんだよ!


雅紀を先頭に翔くん、俺、さとちゃんの並びで歩き出した。

それにしても…。
翔くんって、結構気にしてたんだな、なで肩のこと。
今後、気を付けなきゃな。
ああでも、怒った顔も可愛かったなあ、翔くん♪

「プピープピープピー♪」

雅「潤ちゃん。なにそれ?」

振り返った雅紀が怪訝な顔で俺を見てきた。

「ん?口笛だよ?」

雅「それがあ⁉口笛って、こうするんだよ~。ピーピープー♪」

立ち止まって、口笛で何かの曲を吹き出した雅紀。
俺とそんなに変わらなくね?

「俺と変わらねえし?」

雅「そうかなあ?じゃあ、これは?ピープー♪」

俺らを翔くんがじとーっと見てきた。

雅「翔ちゃん、どう?俺上手いでしょ~?」

翔「どっちもどっち」

雅「ええ~?そうかなあ?」

智「ねえねえ。休憩しようっか?」

えっ⁉もう?

雅「さとちゃん~、まだ歩き始めて5分も経ってないよ?もう疲れたの?」

さとちゃんが、「そうじゃないけど…」と大きめの石を見つけて、そこに座った。

やっぱ、疲れたんじゃん。
まだそんな年じゃないでしょ~?


/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp