• テキストサイズ

星のカケラ【R18】

第3章 素直な気持ち


「ねぇ……大輝はさ、好きな人とかいる?」

「ぶっ!!?ゲホッ!な!?////」

大輝が口に含んでいたお茶を吹き出した。
顔にかかっちゃったよ……

「もうっ!なに?!」

「ご、ごめん!はい、タオル。」

「今日はツイてない……」

僕は大輝が貸してくれたタオルで顔を拭いた。
何で驚くの……高校生では普通の質問しただけなのに。

「……何で急に?////」

「いやー、好きってどんな感じなのかなって思っただけ。大輝なら分かるかなって。」

「好きな人……いるよ////」

「嘘!?ほんとに!?誰!?あ!隣のクラスの……なんだっけ……あ、及川さんとか?」

「ち、ちげぇよ!!……俺は……小さい頃から好きな人変わってねぇし……////」

へぇ……じゃあ、僕知ってるかも……
誰なのかな……

「大輝って一途なんだぁ。大輝と付き合う人ってきっと幸せになるだろうね(笑)」

「……////」

あれ、顔真っ赤。
そっぽ向いちゃったし……

「好きってどんな感じなの?」

「……一緒にいるだけでドキドキしたり、他の奴と話してたらイライラしたり……もっと知りたいって俺は思うけど////」

好きってそんな感じなんだ……
じゃあ、僕の裕斗君に対するこの気持ちは恋じゃないのかも……

「俺が恋だって気づいたのは、他の奴とは違う感情だってわかった時だよ。確かに他にも可愛いとか思ったりする子もいたけど、やっぱり他とは違った。よくわからねぇけど、それが恋なんじゃねぇの?」

他とは違う……
圭くん、真広くん、隼也くんの顔が思い浮かぶ。
確かにカッコイイ……でも……
やっぱ裕斗君とは違う気がする。

「……ありがと!大輝!勉強になったよ!」

「……おう。仕事頑張れよ。」

「うん!」

僕は大輝と挨拶を交わし教室を出た。

「……早く気づけよ、鈍感。」ボソ

大輝が何か言った気がしたけど、僕にはハッキリとは聞こえなかった。

/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp