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星のカケラ【R18】

第7章 諦め切れない


瑞希side

ドラマ撮影1日目が終わり、急いで事務所に向かった。

「ごめんなさい。撮影押しちゃって!」

「いいよいいよ。お疲れ様。」

真広くんがそう言って僕の頭を撫でる。
そして、裕斗君が歌詞の書かれた紙を渡す。

今日は新曲の練習。
ドラマの主題歌だ。

「裕斗君、書き終えたんですね。」

「あぁ。」

これで、この恋は終わり……
僕は裕斗君から歌詞を受け取り近くの椅子に座った。

何でだろ。
歌詞を見たくない。

真広君がラジカセのスイッチを押すと、音楽が流れ始める。
そして、歌が流れ始める。
裕斗君の声だ。
作詞も作曲も1人でしたんだ。

あ……2人で考えた所だ。
曲が入っただけでこんなに変わるんだ……

そして後半は裕斗君が1人で作ったんだ。
裕斗君の本当の気持ち。

『君が幸せなら僕はそれでいい』

『遠くで君の幸せを願う』

あれ……何か目が熱い……

「……み、瑞希……?何で泣いてんの?」

「え……」

泣いてるって……
あ……ホントだ……

「ご、ごめんなさい……ちょっと外の空気吸ってきます。具合悪くて。」

僕はスタジオから出て近くのバルコニーに来た。
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