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# 3104【気象系】

第6章 # FFC0CB


眠ったカズを横目に見ながら、相葉くんと二人で少しの時間サシ飲みをした

最初の印象と変わらずの好青年。
それに


「なぁ。それ疲れない?」

「いえ、全然。 カズくん軽いから」


慈しむ様に優しく髪を撫でる相葉くんと
完全に身を預けきってるカズは
そこだけを切り取ればまるで映画のワンシーンを見ているようだと思った


「…ホントに付き合ってるんだな、二人は」

「複雑、ですか?」

「いや、そうじゃなくて
カズは昔から他人にも自分にも興味無いようなとこがあって…
だから少し驚いた。相葉くんにだけは違うんだなって。あんな幸せそうに笑えるなんて知らなかった」


…凄く好き合ってるのが分かるんだ
男同士だとかそんなの関係ないと思わせるくらい


「幸せですよ」

「自信満々だな」

「カズくんが幸せだと俺も幸せだから
今俺が幸せって事はカズくんも幸せだろうな、って」


…ふふっ。なるほどな。


「そろそろベッドに寝かさないと。カズくん腰痛めちゃうから」

「片付けとくから相葉くんもそのまま寝ていいよ」

「すみません、飲むだけ飲んで」

「いや、いいって」


当たり前の様にカズをお姫様抱っこしてペコリと頭を下げる


「おやすみなさい。智さん」

「おやすみ」



「あっ…! 相葉くん、」

「はい」


背中越し、彼を呼び止めて





「カズの事、宜しくお願いします…!」


「はい!」





…うん、言えた。
少しは兄貴らしく出来たかな。
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