第3章 マネージャーの仕事

澤村
「そんな勧誘があるか、馬鹿！」


ゴヅムッ


澤村先輩が、龍先輩と夕先輩の頭に拳骨を落とした。


暦
「ナイスです澤村先輩」


菅原
「ゴメンねぇ、馬鹿でねぇ、全く」


谷地
「Σい…いえ、その、嬉しいです」


日向/暦
「？」


谷地
「私、自分から進んで何かやったりとか、逆に何か必要とされたりする事って無かったので…劇とかやっても、絶対〝その他大勢〟の一人なんです。村人Bとか木とか」


澤村/田中
（木！）


谷地
「だから、バレーの経験も知識も無い“村人B”の私を、清水先輩があんなに一生懸命誘ってくれて、凄く嬉しかったです」


そう言った後、仁花ちゃんは何故か下を向いた。


谷地
「──でも、やっぱり私ではお役に─(田中「わかるぜ、その気持ち」


龍先輩…？


田中
「俺も、潔子さんに“君からお金騙し取るからついて来て”って言われても付いて行く」


谷地
（アッ、何か違う）