第5章 北海道旅行
空港に着き荷物を受け取ると、
記者が待ち受けていた。
どこから情報が入ったのか、
雅紀が個展を観に行っていたのを
聞きつけたらしく、
帰りを狙ってなのだろうか。
私は雅紀にアイコンタクトして、
別々に一人で先に帰った。
今頃雅紀は、
記者の質問に答えたり
してるのかな。
大丈夫かな。
ブーブー…
雅紀…?
携帯のディスプレイには
《二宮さん》の文字。
私はタクシーに乗り込みながら
電話に出た。
「もしもし?」
二宮『あーあの、ごめんね。
相葉さん捕まっちゃったでしょ?
今テレビで見たのよ。
それで…
おにぎりとお酒よろしく。』
「…はぁ!?あ、すみません。」