第1章 零話
「な・・なん・・・」
驚きが激しすぎて、思考がしばらく停止していると先ほど掴まれは足に違和感が走り、バッ‼と視線を送ると、足元にも同じような目が落ち飲んで生気のないそれがいた。
服装には見覚えがあった。
先ほど俺たちの後ろをジョギングで走っていたお姉さんだった
「ひ、ひぃぃぃぃいいい!!!??」
慌てて振りほどき、逃げようとした。
だが、遅すぎた。
ーガジュッ
「ぎゃあぁっ!?っ・・な、あ・・・」
首筋を噛み千切られ、ありえない痛みに困惑する中、さっきまで女性を抱きしめていた腕の中に前と後ろにいる警備員さんやお姉さんと同じような、それがいた。
薄れゆく意識の中、昔はまって読んでいたホラー系ノベルに登場していたものにそっくりだ、と思い意識を手放していく。
ーーーーーそう、あれは・・・・「ゾンビ」・・・